リトリファームは海辺の近くにある鳥取県の農園です。潮風が年がら年中吹いており、時にはハウスが飛んでしまうほどの強い風が吹くことがあります。この潮風、決して悪いところだけではありません。潮風には当然塩分が含んでいるため、いちごが甘くなる作用があると言われています。

潮風とともにいちごを作ることが美味しさの秘訣の一つでもあるのです。

リトリファームがあるのは鳥取県。鳥取県は日本海側の県であり、実は光があまりありません。さらに山の陰と書いて山陰地方と呼ばれ、全国的に日照量が少なくなります。植物にとって光は生長のために不可欠なもの。ゆえにいちご作りに適した土地ではないかもしれません。しかし、逆に生長が緩やかであるため、いちごもじっくり赤くなっていきます。

光が少なく生長がゆっくりであるため、いちごが赤くなる時には糖を多くためています。ゆえに甘さが引き立ちながら、酸味もありコクがあるいちごが完成します。
もちろん肥料や堆肥にこだわりをもって、いちごの環境を最適な形にコントロールしています。
しかし、海沿いの鳥取で作っているという自然環境が一番味に影響を与えているのではないかと思ってしまうのです。